昨日5月14日(日)、袖ケ浦陸上競技場でオルカ初の公式戦を行いました。
このスタジアムで日本女子サッカーリーグの公式戦が行われたのは、実に20年ぶりくらいのことらしく、その時のカードは日興証券対読売ベレーザだったそうです。
歴史を感じてしまうくらいのタイムスケールです。

この試合、袖ケ浦市、施設管理の方々、地元サッカー協会の方々など、袖ケ浦関係の多くの方々の長い期間にわたる準備・協力により実現されました。

実は一昨年、北本GMと袖ケ浦陸上競技場にふらっと立ち寄ったことがありました。以前よりアクアライン連絡道を通る度に、袖ケ浦IC付近の北側にスタジアムらしい場所があるな、と気になっていて、それで時間ができた時に思い切って突撃してみたのでした。
その時はここでオルカの公式戦を行うなんてまだ考えもせず、とりあえず、房総にあるスタジアムの知識だけはつけておきたくて現場を見たのでした。その際も施設管理の方々はとても親切に対応してくださり、アポ無し訪問だったのにも関わらず、施設を快く見学させてくれたばかりか、別の市内のサッカー場にも案内してくださったことを覚えています。
そんな御縁のあったスタジアムでついに公式戦が実現するとは!
感慨深いものがあります。

試合当日、母の日ということで、母の日にちなんだ企画を実施したり、また、午前中にはスペシャルゲストとして、オルカを応援してくださっている松木安太郎さんが参加してのオルカスマイルコミュニケーション☆サッカークリニックが開催され、200人近くの地元のサッカーキッズが参加し、ピッチは笑顔で満ちあふれていました。
この日は試合時間だけでなく、それ以外の時間帯もスタジアムは活気に満ちあふれていました。
まさに自分自身、理想としていたスタジアムの雰囲気が実現されていました。

結果、袖ケ浦に集結した観客は無料試合ではありますが、1525人。
オルカ史上2番目(1位は2015年チャレンジリーグ入れ替え戦、12月5日(土)の第1戦のホームの1694人)の記録です。
そして、実は私が昨年から目指していた目標が一つ達成されました。
なんと5月13日(土)・14日(日)に実施されたなでしこリーグ1部・2部・チャレンジリーグの全試合の中で観客数1位となりました。
これは素直にうれしいことです。

ただ、市の方々とは2000人を目標としてPR活動を展開してきたので、まだまだ反省点が多いのも事実ではあります。

そんな中、試合は開催されました。
結果はみなさんご存知の通り、ハリマに0-1で敗れ、今季初黒星を喫しました。
クラブスタッフ、チームみんなで袖ケ浦の人たちに勝利の恩返しを!と思っていたので、本当に悔しい敗戦でした。しかし、これもまた厳しい勝負の世界です。結果は受け入れるしかありません。

袖ケ浦では初の開催ということで、袖ケ浦の方々のがんばりに、我々運営メンバーも応えられたか、試合の後、みんなで反省しました。
今日は我々の言う「勝つ運営」ができなかったね、と。

以前にもこの日記に記したことがありますが、私たちオルカの運営スタッフは、試合運営によっても勝利に貢献することができる、と信じて運営に当たっています。
オルカは2部昇格まで戦績こそ、目覚ましいものがあるかもしれませんが、実際に試合をご覧になっていた方々はおわかりのように、楽な試合など1試合もありませんでした。2015年のチャレンジリーグ入れ替え戦しかり、昨年のチャレンジリーグプレーオフしかり、ギリギリの戦いを制して、ここまで進んできました。
チーム・選手のがんばりはもちろんこと、サポーターの応援、地域・スポンサーのみなさんの支援、そして我々運営も「勝つために運営する」と信じてホームゲーム運営に当たってきたからこそ、それぞれの努力が合わさり、何倍にもなり、結果的に勝利を収めてきたのだと思っています。

試合前、勝点で並ぶ、3位のオルカと4位のハリマ。
両チームにとってもまさに負けられない戦い、絶対に勝ちたい戦いではありましたが、軍配はハリマに上がりました。

この結果オルカは4位となり、この5試合、4引き分け、1敗と勝ちが遠くなっています。
昨年までの快進撃を考えると、オルカ、どうした!?と思っている方も少なくないかもしれません。
我々ももちろん悔しいですし、勝ちたいです。

ただ、私はある意味ポジティブな受け止め方もしています。
今シーズン開幕前、それこそ未知の世界である「なでしこリーグ2部」の戦い。
果たしてどうなるのか、期待もあれば、不安もありました。
今年はいままでよりもさらに厳しい戦いが待ち受けているだろう、ある意味の覚悟もありました。
でも、それでいて、オルカならできるという気持ちもありました。

第8節を終えて、3勝4分1敗の勝点13で4位。
人によってはやっぱり厳しいのか、と言う人もいれば、いやいや、参入1年目で健闘している、と言う人もいます。

設立初年度元々は地域側のサポーターという立場でもあった私からすれば、いろいろな見方はあるとしても、とにかく勝ちたい気持ちがより一層高まったということが唯一絶対の思いです。
選手・チームはもうすでに次の試合を見据えています。
冬が来て春が来るように、大きくジャンプする前には必ずしっかり踏ん張るように、階段にも踊り場があるように、勝負事は常にうまくいくというものではないし、逆に厳しい結果を突きつけられている今だからこそ、チャンスがあると思っています。

それは、チーム・選手だけではなく、私たち運営に携わるスタッフ、そして、もっと言えば(私も元々の立場として言いますが)地域・サポーターのみなさん、オルカに携わる全てのみなさんに突きつけられている試練であり、しかし、乗り越えれば、その先により高い、すばらしい世界の広がっているものでもあると思っています。

私はホームゲームでスタジアムDJを務め、選手紹介など、自分なりの思いでフェアにホームチームを盛り上げ、勝利に貢献したいと考えています。また、イベントも毎試合、いろんなものを考え、応援に来てくださったみなさんに試合+アルファの部分でも楽しんでいただき、ホーム感あふれるエネルギッシュなホームゲームになるよう企画を続けています。
たまには迷いが生じる場合もあります。もっと私も競技自体に集中して、ワイワイ盛り上げている場合ではないのではないか。そう思ってしまうこともあります。

でも、昨日の結果を踏まえて、やっぱり思いました。
私たちはこれからもブレずにオルカらしいホームゲームをつくっていこう。
明るく元気に、さまざまなお楽しみ企画で来てくださったみなさんを盛り上げ、チームを鼓舞し、勝利に貢献しよう、と!!
私は結局それしかできません。

ちょっと自分の思いの強い日記になってしまいましたが、まずは今週末のアウェイでの現在2位のセレッソ大阪堺レディースの試合、きっとチームはたくましく戦ってくれるはずです。

そして、その翌週27日(土)にはリーグ戦前半戦最終節、FC吉備国際大学Charmeとの鴨陸でのホームゲームが待ち構えています。
それに向けて、気合を入れて準備を進めていきます。
ぜひみなさん、オルカのホームゲーム、お越しください!
そして、一緒にオルカの勝利を掴み取りましょう!!